2006-09-14
落ちない雲

いつの間にか季節が変わっていて驚いたりする
不安は窓から見える雲に吸い取られ
今、幸福なのか不幸なのか分らなくなるような
まどろんだ時に包まれる
人はきっとそれを幸福と呼ぶのかも知れない
雨上がりのアスファルトから
立ち登る白く曇った空気に
小さな扉を見つけた
取り敢えずその扉を開けて入ってみると
雲の上に出た
巨大な鷹の足の鱗の一枚に身体をすっぽりと入れて
誰かを探しに飛び立つ
この国が隠れる程の鷹の陰が南に向かって行く
[武盾一郎] 2006-09-14 15:03
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